2007年09月18日

憧憬

人として、失うモノ。
人として残すモノ。
人として伝えるモノ。
人として勝ち得るモノ。
人として進むモノ。
ゆえに戻れない。

子供の頃はただ、目の前にあるモノがすべてで、
それは自分の気持ちですらそう。

一々の発言に意味などなく、
口をつくのは何の捻りも狙いもないまッさらな要求。
それがかなうもかなわぬもなく、
ただひたすら求め続け、
あるいはそのいくらかは誰かによってかなえられた。

ふと気がつくとそれがどれだけ滑稽かに気づいた。

子供の要求を鼻で笑う大人。それに気づいた。
そこからは少しの狙いと少しの逃げと少しの期待。

足りない頭を少し捻り、大人の狙いを少し先回りする。
それを賢いと思い、それができぬ友人を心の中で笑った。

それからまた少しの時間が流れ、
気がつくとそんな自分を好む人間はいなかった。

そこからまた少し頭を使った。
何がイケなかったのか、何がおかしかったのか、
考えるに連れ、自分の滑稽さに気づき、赤面した。

残ったのは愛だった。
幼き日、自分の拙い願いを笑ってかなえてくれた大人。
幼き日、自分の拙い願いに「それはつたない」と叱ってくれた大人。
しばらくたった日、周囲を見下していた自分と、
それでも友人でいてくれたモノ達。

沢山のモノを失くしたチッポケな自分に残った少しの愛。
ああ、世界はとても暖かい。
なら自分はこの愛を、暖かさを、誰かに伝える人になろう。
自分と同じように、
あるいは自分とは違う何かに囚われている人達に、
沢山の沢山の愛をそそごう、伝えよう、育てよう。

気がつくと僕の周りの世界には沢山の愛があふれているだろう
posted by ・・・ at 03:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 駄文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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